初冬の手仕事 干し柿づくり [手仕事]
まだ雪は見ていないけれど、奥山は白くなってきている。
いつもの冬が来るぞー、ハタハタ来るぞー! のバリバリと家が震えるような雷を聞いていない気がする。
今年もあちこちの柿の実が木になったまま、残っている。
ちょっと前までは、あちこちで柿が干されていた。
冬の間の数少ない甘いもの。だった。
なければ冬が越せないわけでも、お正月が迎えられないわけでもなくなった。
写真の柿は今年のじゃないけれど、この柿の木に、今年は12,3個しか実がつかなかった。
そしてこの干し柿も、今年の写真じゃないけれど、たぶん、もう作らないと思う。
干し柿に限らず、保存食作りはかなり気を遣う。
昔、祖母や母が、子供が家にいる時間帯に漬物や梅干しの仕事をしなかったのがよくわかる。
食べる人がいて、喜んでくれる人がいるうちは作れるが、居なくなるとたちまち億劫になる。
せっせと柿の実をとっても、喜んでくれる伯父と伯母はもう旅立ってしまった。
ふっふと干してみても、肝心の自分たちはそんなに食べない。
渋抜きが下手なのか、手間をかけてもやっぱり渋くて、結局うちに来る野鳥のエサになる。
冷凍できるといわれても、冷凍庫から出した干し柿は、なぜか減らない。
外に干しているのを取ってきて食べたほうがおいしい、と思う。
そして何より、ムクドリの群れに襲われて、もうやめよう…となった。
まるでヒッチコックの鳥…怖いったらありゃしない。
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